CO2測定&公開

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基本理念

 地球温暖化問題は,各国内外の複雑な利害関係を伴うため,極めて対応が難しく,また人間の安全保障に係わることから,緊急性の高い国際問題といえます。この問題 への対応を難しくしている原因としては,次のことが挙げられます。

 ◆ 問題発生のメカニズムについて,科学的な不確実性が存在していること
 ◆ 問題の原因となる行為が多岐にわたり,かつそれ自体は社会的に有用であること
 ◆ 原因と結果との関係が極めて遠い全地球規模の問題であること

 このような背景に鑑みて,地球温暖化問題を解決するためには,この問題を人間の安全保障に係わる自らの問題として捉えるような国際世論を喚起することで,国際政治 経済システムを動かすさまざまなアクターに国際公共財の供給に協力するインセンティブを与えることが極めて重要な課題であるといえます。世論を喚起するためには,人間 が直接「見る」ことができない地球温暖化問題を可視化することで,直感的に分かりやすい身近な問題に置き換えることが有効です。
 そこで,我々は世界各地の大気のCO2濃度を測定し,これを誰もが見ることのできる形で,なおかつリアルタイムで公開することにより,強力なインパクトをもって国際 世論を喚起することを目指します。

 CO2濃度の測定と公開については,気候変動対策のための実態把握と研究推進を目的とする世界気象機関(WMO)においても試みられており,温暖化対策に必要かつ有効な取 り組みであるといえます。WMOでは,CO2濃度を世界61カ国184箇所(2009/06/11時点)で測定し,ウェブサイトで公開していますが,更新は月1回に留まっています。
 我々の提案する方法は,wwwとSL(インターネット上に存在する電子三次元空間)を駆使することにより,リアルタイムでの測定と公開を実現するものです。なおかつ世界各国 のNGO(NPO)による協力体制を活動の基本に置くことで,加速度的に観測網が拡大することを期待するものです。
 いずれ,この方法が公的機関に採用・吸収され,産業界や学界をも巻き込んだシステムとなれば,我々の当面の目的は達成されることになります。それに向けた第一歩として, まず我々がその方法を実践し,wwwに加えてSLという斬新かつユニークな手段で結果を公開し,PR活動を展開することにより,強力に国際世論を喚起しようとするものです。

 以上のとおり,我々はこの活動を端緒として,将来,世界的な観測・公開システムが整備され,公共サービスの一つとして提供されることを当面の目標としています。 その結果,観測データが充実することにより,地球温暖化に関する科学的理論の検証に役立つなど,科学技術の振興に寄与することや,wwwやSLの新たな活用方法を示すことに より,情報化社会の発展に寄与することも重要な視点の一つです。
 しかし,むしろ我々はこの活動に様々な形で接した人々に対し,地球温暖化問題に対する共感を与えることにより,温暖化抑止の実践や温暖化対策の加速が図られるなど, 広く地球環境保全の活動に寄与することを目指しています。また,世界各国の方々と個性に富んだコミュニケーションが図れるというSLの特徴を最大限に活用するとともに, NGO(NPO)による協力を活動の中心に置くことにより,国際協力の精神が醸成されることを目指します。
 これらの活動を通じ,我々は世界の人々の共感と協力の輪を拡げることによる平和の推進を究極の目標に掲げ,広く公益に寄与するものとします。